今改めて考える【地震対策】

こんにちは。
皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

本日から7月となり、2024年も残り半分となりました。
恐ろしく早くないですか?(;^_^A

さて、本日は7月1日。
あの元日に能登半島を襲った震災から半年がたちました。

多くのご家族が、お正月の団らんを楽しんでいたあの時に襲った震災。
やはり、ここ日本で暮らしていく以上、
いつ何時大きな揺れに襲われるかわからず、
その備えが欠かせないことを突き付けられた気分です。

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そこで今回は、今改めて地震に対する家づくりについてお話ししたいと思います。


政府の地震調査委員会は今後30年以内に
震度6弱以上の激しい揺れに襲われる確率を示した
予測地図を公開しています。


各自治体においてはハザードマップが公表されていて、
予想震度も書かれていたりしますね。


もちろん起こらないに越したことはありませんが、
実際に大地震が起きた時、建物はどうあるべきでしょうか?


安全性の目標として以下の考え方があります。

①「人命を守る」
 ...建物の崩壊・倒壊を防ぐ。家具などの点灯を防ぐ、火災の発生を防ぐ

②「財産・資産を守る」
 ...個人・企業などが自ら保有する財産や資産を地震により損壊することを防ぐ

③「機能を守る」
 ...建物固有の機能(生活・事業・社会的使命等)が停止することを防ぐ


上記の安全性の目標を達成するために、現在の家づくりは様々な技術を使用します。


代表的な地震対策として、

  • 地震の揺れを耐える「耐震構造」
  • 地震時の揺れを抑える「制震構造」
  • 地震の揺れを伝えさせない「免震構造」
  • の3種類があります。


    今回はこの3種類の違いを少し詳しくお話します。


    まずは制震構造です。

    「制震」とは、エネルギーを吸収する物を住宅に
    配置することで建物の揺れを抑える工法です。

    超高層ビルや橋にも採用されている最新の揺れ防止技術のひとつです。

    エネルギーを吸収する物としては、ゴムやオイルなど
    様々な素材や形状で選択肢が多い構造になります。


    次に免震構造です。

    「免震」とは、ベアリングや積層ゴムを建物の下に設置し、
    免震層を介在させることによって、地面の揺れから免れます。

    つまり簡単に言うと、住宅は宙に浮いた状態になり、
    地面だけが動きその動きが建物に伝わらない構造になります。

    地震対策としては最も効果的で理想的な工法です。


    ただし、デメリットもあります。
    それは、浮いている状態であるため風の影響を受けやすく、
    他の構造に比べコストがかかりやすい等が挙げられます。


    最後に耐震構造です。

    「耐震」とは、筋交いや面材によって強度を高めて、
    地震の力に耐える工法です。

    建築基準法では、1923年の関東大震災クラスの地震に
    耐えられる建物の強さを耐震等級1と定めています。

    つまり、大きな自信があっても耐えられると言えますが、
    建物を動かないように固定し強度を高めていることから、
    実際に大きな揺れが繰り返し起こった場合には
    固定している筋交いなどにゆるみなどが発生し、
    建物が痛んでしまうことがあります。


    以上が建物の地震対策の説明となります。


    どの構造が良い、悪いではありません。
    最初に書かせていただいたように、ハザードマップによる地域性や
    家づくりの予算など、様々な要因から対策を選ぶのがいいと思います。

    また、これらの工法は組み合わせて使われることもあります。
    耐震+免震構造や耐震+制震構造などです。


    参考までに弊社の家づくりでは、
    地震に耐える「耐震構造」と揺れを軽減する「制震構造」
    これらを組み合わせ、安心な家づくりを進めております。

    詳しくはお気軽にお問い合わせくださいね。
    今回も最後までありがとうございました。


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