失敗事例から学ぶ土地探し
こんにちは。
皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。
私たちに家づくりのご相談に来られる方の多くは、
30代の子育て世代の方々です。
そんな皆様はほとんどが、土地探しからのスタートとなります。
「良い土地」を探して、インターネットを見続けたり、
時々入る不動産情報に目を光らせたりするのですが、
なかなか巡り合うことができません。
なぜなら、「良い土地」というのは、
出てきたらすぐに売れてしまうからです。
だからといって、そのスピード感に負けないようにと、
見つけ次第すぐに!!
とはいっても、何百万円何千万円とする高価なものであり、
衝動的に買うわけにもいきませんよね。
先日、同じく住宅会社を営む方たちと共に勉強会に参加し、
「土地購入でお客様が失敗した例」というのを
共有してきましたので、ご紹介いたします。
(ケース1)
日差しの入る、明るい一戸建てを希望しており、
南側に広い平面月極駐車場のある土地を購入。
吹き抜けのある広々とした家を建築。
希望通りの生活を送ることができていました!
しかし数年後、駐車場の場所にマンションが建ってしまい、
家は薄暗い印象の家に...
広い駐車場や農地などは、相続や売却されるなどして
いずれマンションが建ってしまったりする
可能性も見込む必要があるかもしれません。
(ケース2)
数十メートルで幹線道路に出られる
便利な立地の角地を一目ぼれで購入。
好立地な割に割安な土地だったので、
急いで行動をして無事に購入することができたのですが、
工事を始めたのちに、目の前が地域のゴミステーションであったことに気づく。
家が建ち実際に住み始めると、
カラスなどによってゴミ袋が荒らされることもしばしば。
ゴミの収集日にはニオイが気になったりしました。
自宅前であるため、ゴミの日には
改修後に毎回掃除をすることになってしまいました。
土地を購入する際は、
ゴミステーションの場所も確認しておきましょう。
(ケース3)
学校や駅も程近い利便性のよい土地を購入。
土地の形が旗竿状になった旗竿地で、
安く買うことができたものの、
周りを家に囲まれているので
1階は暗くなることが予想されました。
そこでキッチンやリビングを2階に配置するプランにし、
トップライト(天窓)からたっぷりの光を採り込む計画にしました。
住んでみると、期待通りの明るさは確保できたものの、
直射日光による夏の暑さに悩まされることに...
旗竿上の土地を選ぶ際には、採光計画に工夫が必要となります。
トップライト(天窓)で計画する場合には、
太陽光が過度に入ってこない計画を立てていきましょう。
(ケース4)
子どもの通学に便利がよいところを探していて、
小中学校までの距離が近い土地を購入。
とても良い条件の土地なので、無事に購入出来て一安心。
しかしこれがあだとなり、
風の強い日は校庭の砂埃が飛んでくるという予想外の事態に。
そんな日には洗濯物を外に干せません。
天気がよくても、洗濯物は室内干しとなり、
また布団はクリーニングに出すようになり、
予定外な出費がかさむことに。
子育て世代に学校近くの土地は人気です。
人気の学区となると本当に物件情報自体が出てきません。
しかし、学校に近すぎると騒音や砂ぼこりも被ることになる。
ということも認識しておかなければいけませんね。
(ケース5)
子どもをのびのびと遊ばせたいと考え、
公園に近く庭も広く取れる土地を購入。
しかし、目の前の道路は日中、
いわゆる"抜け道"となっていて、
ことのほか車の往来が激しいことが発覚。
子供が公園に行きたがるときも、
庭で遊びたがる際にも、
道路に飛び出したら危ないので目を離せません。
土地の状況は曜日や時間帯によって変化します。
道路の交通量もその一つで、
特に子供が小さいうちは日中の交通量を調べましょう。
以上、土地探しの失敗例をご紹介しました。
土地は高価なものなので、失敗したからと言って
簡単に買い換えられるものではないですよね。
家づくりにおいて土地を選ぶということは
ご家族皆様の"ふるさと"を選ぶことになります。
私たちは、価格や駅近くなどの条件も大切ですが、
皆様にとって本当に適した土地か。
夢のマイホームを建てることができる土地かを
適切にアドバイスさせていただいています。
各種相談会でも土地の選び方をお伝えしています。
ぜひお気軽にご連絡ください。
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