家族の危機は家でも守りましょう
こんにちは。
皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。
人生において、危険はいつ訪れるかわかりません。
特に都市部など人口の多い場所では、住宅への不法侵入や空き巣被害などが
増加していると言われています。
今年の初めから大きな話題となっていた、闇バイトでの強盗など、
かつては考えられなかったような動機で、犯罪が行われるようになってしまいました。
防犯対策は財産を守るだけでなく、
家族の命も守るためにも、従来よりも大切なことになってきました。
統計によりますと、泥棒がお家に侵入しようとした場合、
5分以内に侵入できないと、約7割はその家への侵入を諦めるそうです。
ということは、侵入しにくい家を作ることは、
空き巣被害の防止に大いに役立つと言えますね。
泥棒は必ずと言っていいほど下見をします。
「狙わせない」
「侵入させない」ためには
侵入防止4原則があります。
1.目 (人の目につく)
2.光 (明るく照らされる)
3.音 (警報音など大きな音による威嚇)
4.時間 (侵入に5分以上かかること)
以上の4点に気を付けることで、
空き巣の確率を下げることも可能になります。
具体的には、侵入経路になりやすい
「死角になりそうな場所」や
「人目に付きにくい場所」をなくすように考えておいたり、
住宅に厳重なセキュリティシステムをつけたりすることなどが有効な防犯手段となっています。
犯罪者が身を隠しやすい公園の近くの土地や、
死角の多い袋小路にある土地など、
家を建てる場所によっては、空き巣被害に遭いやすい環境であることもあり得ます。
土地を購入する前に、日にちや時間帯をずらしながら
何度か見学に行き、周囲の様子を観察チェックしてみるとよいでしょう。
家の中で最も侵入経路として使われやすい場所は「窓」なので、
空き巣対策として窓の防犯対策は重要となります。
簡単にできることとして、サッシの枠に補助錠を付けたり、
ガラスに防犯フィルムを張り付けることなどがあります。
また、窓ガラスを防犯ガラスにすることなどはより効果が大きくなります。
※防犯ガラスとは、板ガラス2枚の間に特殊なフィルムが入っていて、
万が一泥棒がガラスを割って侵入しようとしてもガラスに穴が開きにくいものです。
これから家を建てるのであれば、予め窓の配置にも気を配り、
見通しが悪く、泥棒が侵入しやすい場所に窓を設置しないようにする対策もとれますね。
また、自分の家や敷地の対策以外にも、隣近所に侵入しやすくなるような足場となるものがないか、
といったことも考えておくと良いですね。
ほかにも、侵入者が入りにくいよう、
あえて見通しの良いフェンスを設置することも効果的です。
道路からの目隠しばかり気にして、中の様子が分からないフェンスにしてしまうと、
敷地内に侵入された場合に、逆に近所から気づいてもらえなくなります。
「音」として敷地内に、踏むと音が鳴る防犯砂利を設置したり、
「光」としてはセンサー式のライトを設置することも、
合わせて考えておくことをおすすめします。
窓に次いで侵入経路として多いのは「玄関」です。
最近の住宅用玄関ドアは、ほとんどが2つの鍵がついているタイプになっており、
従来よりも防犯性能が高い仕様になっています。
アパートなどで、一つしか鍵がない場合には、
こちらも補助錠が有効な防犯対策となります。
2つカギをロックすることで、泥棒がピッキングしようとしても
時間がかかり、あきらめる可能性が高まります。
最近ではスマホで鍵を開ける電子タイプのカギもありますね。
以上のような防犯対策をしっかり行っても、
被害を100%防げるとは言い切れません。
しかし、被害に遭う確率を減らせるのであれば、
対策しておく必要はあると私たちは考えます。
例えばこのように、フェンスなど隠れるところが無いようにしつつ、
道路側からは全く窓が見えないデザインは、
シンプルで印象的なだけでなく、防犯対策としても効果的な、
機能性を併せ持ったデザインと言えるのではないでしょうか。
これからの家づくり。
防犯対策は、地震対策と並んで大切な項目として考えていってくださいね。
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