家づくり実際に現場に入る人間の意識
こんにちは。
皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。
本日のブログは残念ながら、楽しく、愉快な内容ではありません・・・
現在私たちが手掛けさせていただいている現場の一つで、先日このようなことがありました。
いつものように私が現場に訪れ、職人さんと細部の打ち合わせを終え、外から現場を眺めていた時に、何とも言えない違和感を感じました。
その正体は...
そこにあるはずの敷地の境界杭が見当たらないのです。
境界杭とは、敷地と敷地の境目を示す大切な役割を持ったもので、きちんとした測量をしたうえで、専門家が固定するものです。
古い敷地では、その杭が木製の場合もあり、長い年月で朽ち果ててなくなってしまっていることもありますが、今回の現場は沢山の土地を一度に売り出した新しい地域で、コンクリート製の杭が間違いなく入っていました。
この数日前、境界付近でお隣の現場ではコンクリートブロックを積む工事を行っておりました。
その際に工事の邪魔になったのか、勝手に撤去してしまったようです。
先ほども書かせていただいたように、きちんとした測量を行ったうえで固定する杭です。
もちろん、安くはない、場合によっては数十万円をかけて行う工事です。
お金だけの問題ではなく、これを撤去されたことにより現在はお隣様との境界が分からなくなっているのです。
この状況で私たちが外構工事を行うと、知らないうちに境界を越えてコンクリートを打ってしまうことも起こりうるのです。
このお隣様の工事会社は、誰もが名前を知っているような大手ハウスメーカーさんです。
ハウスメーカーさんで家を建てられる方の、なぜそこで建てるのか?という理由の第一位は「会社としての安心感がある」です。
しかしながら、実際に現場に入られる職人さんの意識によっては、このような考えにくいことが起きてしまうモノです。
会社の規模が大きくなればなるほど、良い言い方ではありませんが、末端の職人さんまでその会社の家づくりに対する理念は伝わらなくなり、とにかく数をこなすことに精一杯になってしまいます。
今回の一件は、それを如実に物語っている事例だと感じます。
もし、私が今回杭が亡くなっていることに気づかず、そのままお客様にお引き渡しをしてしまっていたら、将来お隣様とのトラブルになる可能性もありました。
未然に防ぐことができてよかったと思う反面、自分自身、そして私たちと家づくりをしてくださる職人さんたちとも、今一度自社の家づくりの理念「Life Style Design お客様の人生をカタチにする」を実現するために気を引き締めていきます。
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